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ヒツジグサ [花]

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 ヒツジグサは、スイレンの一種で、日本の在来種です。


 漢字で書くと「未草」で、現在の午後2時頃にあたる「未の刻」に花が開くからだと言われているそうです。



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 これまでに見た、幾つかの植物図鑑や、ネット上の情報には、命名の由来として、ほぼ同様に『「未の刻」に咲くことから』と書かれていて、『但し、開花時間は一定ではない』としているものもありました。

 また、最近書店で見た本の中には、『「未の刻」に満開になる』と書かれているものも2冊ほどありました。


 しかし、今回の記事に載せた写真は、今年の8月に撮ったものと、昨年の6月に撮ったものとが混在していますが、時間はどれも10時30分前後に撮ったものばかりです。


 まだ午後2時には3時間以上早い時間帯ですが、ほぼ満開に近い花もあれば、まだ開きかけの花も見られます。



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 すると、『未の刻』つまり午後2時頃と言うのは、何処から来たのだろう?何か出典はあるのだろうか?と考え、『古事類苑』にあたって見ることにしました。


 『古事類苑』は、明治から大正に掛けて、文部省の主導で編纂された百科事典のような本で、古代から近世に至る、膨大な文献から引用された記事が、様々な項目に分類して記載されています。


  「ヒツジグサ」の項には「貝原益軒」により編纂され、1709年に刊行された『大和本草』の「八 水草」から、「ヒツジグサハ京都の方言ナリ、此花ヒツジノ時ヨリツボム」と言う記事が記載されていました。


 多くの図鑑等に書かれていた「開く」と『大和本草』の「つぼむ」とでは、正反対なのですが、どこでどうしてこうなったのでょうか…


 実際には、個体差はあるものの、朝のうちに花開いて、夕方になると閉じると言うのが、この花の生活サイクルのようですから、夕方に向かって徐々に閉じ始めると考えると「ヒツジノ時ヨリツボム」(午後2時頃からつぼむ)の方が、些かなりとも正しいような気もしますが…

 いつか、機会を作って、午後2時頃から夕方まで、どのようにつぼんで行くのか、観察して見たくなりました。


 誰がどのような観察をして、未の刻に「開く」或いは「つぼむ」と言ったものか、興味深いところですが、過去の記述に関しては、残念ながら詮索のしようもないように思われます…




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 名前の意味がどうであろうと、この花の可憐で清楚な美しさは変わらないと言う事で、良いのかも知れません。




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 写真はすべて、佐倉城址公園の姥ヶ池で撮りましたが、昨年の6月には、アオサギのいる、こんな風景を見ることが出来ました。


 また、次回も土曜日に更新の予定です。





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コメント 3

mimimomo

こんばんは^^
面白いですね~ いろいろ調べると間違ったことを覚えているのも大いにあります。あるいは「へぇ~知らなかったなぁ~」何て思うことも。
確かにわたくしもヒツジグサが必ずしも午後二時ではなく、午前中から咲いていたと言うのを見たような気もします(うる覚え)
by mimimomo (2018-09-08 18:28) 

sasasa

白くて、可愛らしいですね(^_^)
by sasasa (2018-09-09 18:01) 

sakamono

ひとまとめにスイレンと、呼んでいました^^;。
まさに純白といった、花びらの色、キレイですね。
by sakamono (2018-09-13 22:51) 

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